東横線の魅力を語る 〜第0回 導入〜

東京・渋谷と神奈川・横浜の間を走る東横線。皆さんは乗ったことがありますか?

ガジェット好きであると同時に鉄道好きでもある僕ですが、そんな僕が「日本で一番好きな路線」なのが他でもない東横線なのです。それと同時に独断と偏見で「日本で一番おしゃれな路線」でもあると思っています。

そんな東横線に憧れを抱き、大学時代は「絶対に東横線沿いに住むから」と周囲に豪語していたほどです。

それを言った時に決まって聞かれたのが「東横線の何がいいの?」「どうして東横線なの?」ということ。大学生当時の自分は、単なるイメージで「おしゃれだから?」とか「便利だから?」となんとなく言ってた程度でした。

その後縁あって東横線沿線に住むことができたのですが、ここでふと当時のことを思い出し考えたわけです。

「憧れていたあの時はイメージだけで話していたけど、今はすぐそばに東横線がいる。ならば、どんな魅力があるのか『自分の足で』確かめてみよう。」と。

そんなわけで、長い長い前置きはこれぐらいにして。これから東横線全駅を一つずつ紹介するという、またまた個人的な趣味全開の企画をやっていこうと思っています。

東横線を知る

概要

さて、早速各駅を紹介していきたい衝動を抑えながら、まずは今回の企画の軸となる「東横線」という路線自体について紹介していきます。所謂予備知識を付ける回というわけです。

※最後に示しますが、今回の情報はWikipediaや東急のホームページを参考にしています。間違いや補足等あればご指摘いただければ幸いです。

東横線は正式には「東急東横線」という名称で、その名の通り東急電鉄が運営している路線です。路線名の「東横」は、走行区間である東京と横浜から取っています。埼京線(埼玉と東京)・京葉線(東京と千葉)・阪和線(大阪と和歌山)と同じような名付け方ですね。

東京都渋谷区にある渋谷駅と神奈川県横浜市にある横浜駅の間、21駅、24.2kmを最速26分で走行します。同じ渋谷〜横浜間をJR湘南新宿ラインが走っており、こちらも30分弱なので時間は変わりません。

しかし、本数になると話は別。平日日中の渋谷駅を例に見てみます。JRは毎時6本、うち2本は追加料金がかかる特急であるため実質毎時4本です。一方東横線は毎時18本。うち特急(追加料金なし)・急行が4本ずつ、計8本の優等列車が設定されています。ここから本数で見た時に渋谷〜横浜間のアクセスについては東横線がJRよりも便利であることがわかります。

また、東横線の大きな特徴として挙げられるのが、5社相互直通運転。横浜から先は、横浜高速鉄道みなとみらい線(以降、みなとみらい線)に直通し、みなとみらいを経由して横浜中華街の最寄駅である元町・中華街駅まで走ります。

一方、渋谷から先は、東京メトロ副都心線(以降、副都心線)に直通し、原宿(明治神宮前〈原宿〉駅)・新宿(新宿三丁目駅)・池袋を経由し東京都練馬区の小竹向原駅まで走ります。そこからさらに東武東上線(以降、東上線)・西武有楽町線・池袋線(以降、西武線)に直通し、埼玉県にある森林公園駅・飯能駅まで走ります。

路線図(手書きですみません…)赤くなぞったところが東横線。直通先含め、主要駅のみ書きました。

上に自作の路線図を載せました。この後もちょくちょく駅名が出てくるので、覚えておくと読みやすくなります。

歴史

東横線の歴史は古く、今から約100年前の1926(大正15)年まで遡ります。東急の前身である東京横浜電鉄という会社が丸子多摩川(現在の多摩川駅)〜神奈川(現在の横浜駅付近。廃駅のため現存せず)を開業したことに始まります。

※多摩川駅は先程の地図で言うと、自由が丘と武蔵小杉の間にあります。

翌1927年、渋谷〜丸子多摩川を開業し、この時に「東横線」という路線名が付けられました。その後も神奈川方面は延伸を繰り返し、1932年には桜木町駅まで開業。東横線としての形はこの頃に仕上がりました。

その後は駅の増減や駅名の変更が繰り返されることが続きましたが、1964年に中目黒駅を介して営団日比谷線(現在の東京メトロ日比谷線。以降、日比谷線)との相互直通運転を開始。1988年には直通区間を菊名まで伸ばします。

2004年2月1日にはみなとみらい線との相互直通運転を開始。同時に横浜〜桜木町間を廃止し、反町〜横浜間は地下化されました。

2013年3月16日には副都心線および東上線、西武線との相互直通運転を開始。それと同時にそれまで直通していた日比谷線との直通運転を終了し、現在の運行形態が出来上がりました。

ちなみに、この時にそれまで地上区間だった渋谷〜代官山間を地下化する工事が行われたのですが、3月15日終電〜3月16日初電までの約3時間半という短時間で、約1200人のスタッフを動員して行われた超大規模工事でした。その様子を収めたYouTube動画もあるので、是非見てみてください。

今後の展望

現在4社と相互直通運転を行なっている東横線ですが、さらに直通運転の幅を広げるのではないかと言われています。というのも、現在相模鉄道(以後、相鉄)との直通運転を行うための工事が進んでいます。

この工事が完了すれば埼玉方面だけでなく、神奈川西部との接続もかなり便利になりますが、これについては直通先が東横線なのか、一部並行運転している東急目黒線なのか、正式発表がされていません。

どちらにしてもより便利になるのは間違いないはずなので、今後の動向を注目しています。

東横線の魅力

ここまでで、東横線という路線についての予備知識を知っていただけたかと思います。ここからは僕が考える東横線の魅力について語っていきたいと思います。

沿線

東横線は渋谷と横浜を結んでいるというだけでも十分魅力的なのですが、その間、つまり沿線にも魅力的な街がたくさんあります。

おしゃれの代表格とも言える代官山・自由が丘、他路線とのアクセスで便利な武蔵小杉・菊名あたりが真っ先に挙げられます。

さらに、東横線の沿線には商店街が多く存在します。まだ全てに言っているわけではありませんが、それぞれに違った特徴があるのではないかと今からワクワクしています。

ここについては今後各駅紹介の記事を投稿していきます。

5社相互直通運転

先ほども書いたように、東急・みなとみらい線・東京メトロ・東武・西武の5社で相互乗り入れを行っていますが、これは超広範囲へのアクセスを意味します。

横浜中華街・みなとみらい・自由が丘・代官山・渋谷・新宿・池袋・所沢(西武園ゆうえんちや日本初の飛行場が出来た場所として有名)・飯能(ムーミンのテーマパークがある)・川越(小江戸と呼ばれる風情ある街並みが有名)…ざっと挙げるだけでもこれだけの場所を通ります。北は埼玉、南は横浜まで電車1本で行くことができるのです。

極端な例を書くと、午前中はみなとみらいを散策、昼食を横浜中華街で取った後、電車に乗って川越へ。レトロな街並みや食べ歩きを堪能して再び電車。渋谷の夜景を見て1日を終える…なんてことも乗換なしでできてしまうということです。

こんな長距離移動も乗換せずにできるというのは、やはり多くの路線で相互直通運転をしている恩恵にあずかっているのだなあと感じます。

まあ、始発駅で座るということができなかったり、交通障害に弱くなるというデメリットもありますが…

まとめ

長い長い前書きと長い長い本文を経て、ようやく終点に近づいてきました。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。そしてお疲れ様でした。

ということで、今回は僕の大好きな東横線を「第0回 導入」として書いてきました。次回以降、各駅についての紹介をしていきます。現時点では、駅の歴史・駅とその周辺の様子・グルメについて書いていこうと思っています。

「駅に降り立った時、どんな風景が広がっているのか。」「どんな歴史を歩んで今があるのか。」「そこで食べたいグルメとは。」

そんなことを知ってもらい、東横線の魅力を1ミリでも、いや、1μmでも感じてもらえればと思いながらこの企画を遂行していきたいという気持ちです。

初めに言った通り、個人的な趣味フルスロットルな企画ですが、最後までお付き合いいただければと思います。よろしくお願いします。

長時間のご乗車ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております。

〈参考サイト〉

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